シングルストロークのフォームと4種類のストローク

ストローク

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今回はドラム奏法の基礎中の基礎、「シングルストローク」について紹介します。

シングルストロークとは

シングルストロークとは文字通り1回だけ叩くということです。

上達してくると2回続けて叩く「ダブルストローク」や3回続けて叩く方法など出てきますが基本はシングルストロークです。

そしてまた、上達してくるとシングルストロークを速く出来るだけ高速で叩けるようになりたい思うようになるでしょう。

高速シングルストロークはカッコいいしドラムソロの花形でもあります。

しかし最初から速く速くと焦ってはいけません。

まずしっかりとした綺麗なフォームを身につけておかないとある程度までは速く叩けるようになっても必ず行き詰まります。

その壁を超えるためには正確なフォームが必ず必要です。

そして、しっかりとした正しいフォームで叩くことで綺麗で力強い音を出すことができます。

また正しいフォームで叩くことで身体を故障から守り、長時間の演奏でも疲れなくなります。

その為にはシングルストロークのフォームをしっかりと確認しながらまずゆっくりのテンポから練習を始めましょう。

次にシングルストロークの正しいフォームを紹介します。

まず4分音符をテンポ♩=50〜60の遅いテンポで練習する事をお勧めします。

そして正確なストロークの軌道を身体に染み込ませていきます。

シングルストロークのフォーム

シングルストロークをマッチド・グリップとレギュラー・グリップとの両方で演奏した動画を後ほどお見せします。

マッチド・グリップとレギュラー・グリップについては以前のこの記事を参考にしてください

シングルストロークのフォームの考え方はマッチド・グリップとレギュラー・グリップとで考え方はだいたい同じです。

あとでお見せする動画を参考にしてください。

シングルストロークのフォーム

  1. 力を抜いて自然に構えます。脇を軽くしめてスティックの先は打面の少し上に。
スタートフォーム

2.まず最初に肘から動き始めます。肘を上げていくと手首も肘につられて上がっていき、肘→手首→スティックの先と、肘が上の斜め一直線になります。この時手の甲が上を向くようにします。

肘から上げる

3.手首が肘の少し下にきたあたりから、今度は肘を降ろし始めます。そしてそれにつられて手首が上がっていき手首が返ります。その時スティックの先は後方上を向いています。

頂天に来た時スティックは後方上を向いています

4.手首のスナップを効かせるようにしながら肘から腕全体をストンと落としスティックの先で打面を打ちます。

腕をストンと落とします

フォームの流れはマッチド・グリップとレギュラー・グリップでも同じ。右手・左手でも同じです。

*肘→手首→スティックと滑らかに上がっていき、肘→手首→スティックと滑らかに降りていき打面をヒットします。

肘が上下するとき肩・鎖骨・肩甲骨が動きます。

動画で確認してみてください

マッチドグリップでのシングルストローク

レギュラーグリップでのシングルストローク

*テンポが速くなると動きは小さくなりますが全体の動きは変わらないようにします。

その為にはまず遅いテンポで練習して正確なストロークの軌道を身体に染み込ませておきます。

4種類のシングルストローク

次に4種類のシングルストロークを紹介します。

4種類のシングルストロークとは

1. ダウンストローク

2. アップストローク

3. タップストローク

4. フルストローク

の4つです。

この4つのストロークをうまく使い分けることによって無駄のない流れるようなフォームでの演奏ができます。

それでは順を追って動画を交えながら1つ1つ説明していきます。

1. ダウンストローク

例外もありますが、基本的な考え方として大きな音は高い位置から叩きます。高い位置から叩いた方が腕の重さをスティックにかけやすいしスピードもつけやすいからです。

そして小さな音は低い位置から叩きます。低い位置から叩いた方が小さい音は叩きやすいからです。

ダウンストロークは高い位置から叩いて低い位置で止める奏法です。

つまり大きな音を出してそのあと小さな音を出したいときの奏法です。

高い位置から叩いて大きな音を出し、次に小さな音を出すために低い位置で止めます。低い位置で止めるのは次の小さい音への準備であり、次の音へのセットアップです。

動画にしてみましたので参考にしてください。

マッチド・グリップとレギュラー・グリップの両方で演奏してみました。

マッチド・グリップで演奏(ダウンストローク)

レギュラー・グリップで演奏(ダウンストローク)

2. アップストローク

次にアップストロークです。

アップストロークは低い位置から叩いて次に高い位置で止める奏法です。

先程も書きましたが、基本的な考え方として大きな音は高い位置から叩きます。そして小さな音は低い位置から叩きます。

つまりアップストロークは低い位置から小さな音を叩いて次に大きな音を出すための準備として高い位置で止める奏法です。

高い位置で止めるのは次の大きい音への準備であり、次の音へのセットアップです。

マッチド・グリップとレギュラー・グリップの両方での演奏を動画にしてみましたので参考にしてください。

マッチド・グリップで演奏(アップストローク)

レギュラー・グリップで演奏(アップストローク)

3. タップストローク

次はタップストロークです。

タップストロークは低い位置から叩いて、そしてまた低い位置で止める奏法です。

先程も書きましたが、基本的な考え方として大きな音は高い位置から叩きます。そして小さな音は低い位置から叩きます。

つまりタップストロークは低い位置から小さな音を叩いて、次にまた続けて小さな音を出すために低い位置で止める奏法です。

低い位置で止めるのは次の小さい音への準備であり、次の音へのセットアップです。

マッチド・グリップとレギュラー・グリップの両方での演奏を動画にしてみましたので参考にしてください。

マッチド・グリップで演奏(タップストローク)

レギュラー・グリップで演奏(タップストローク)

4. フルストローク

次はフルストロークです。

フルストロークは高い位置から叩いてそして高い位置で止める奏法です。

先程も書きましたが、基本的な考え方として大きな音は高い位置から叩きます。そして小さな音は低い位置から叩きます。

つまりフルストロークは高い位置から大きな音を叩いて次にまた大きな音を出すための準備として高い位置で止める奏法です。

高い位置で止めるのは次の大きい音への準備であり、次の音へのセットアップです。

マッチド・グリップとレギュラー・グリップの両方での演奏を動画にしてみましたので参考にしてください。

マッチド・グリップで演奏(フルストローク)

レギュラー・グリップで演奏(フルストローク)

まとめ

4つのシングルストロークをうまく使いこなす事でスムーズでしなやかな動きで演奏出来るようになります。

肘→手首の動きをスムーズにしなやかに動かすようにします。

ムチのような、釣り竿のような、野球のピッチャーの投球フォームのような感じです。

アクセントを付ける時、タムへの移動の時、シンバルを叩く時などにアップ・ダウン・タップ・フルの4つのストロークをうまく使うと速く正確に演奏することができます。

ぜひこの4つのストロークをマスターしてワンステップ上のドラマーを目指しましょう!

次回はこの4つのストロークを使ってアクセントをつけるやり方を紹介します。

どうぞお楽しみに!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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