レギュラーグリップとマッチドグリップ

ドラム奏法

2種類のグリップ

ドラムスティックの持ち方には大きく分けて2種類あります。

マッチドグリップとレギュラーグリップです。

マッチドグリップとはこれです ↓

マッチドグリップ

レギュラーグリップとはこれです ↓

レギュラーグリップ

どちらのグリップが有利なのかという議論がよくあります。

ドラムを始めたばかりの人もどちらにしようか迷うところですよね。

スネアドラムの歴史

もともとスネアドラムはヨーロッパの軍隊の行進の時に使われたのが起源だと言われています。16世紀〜17世紀ころヨーロッパは戦争が盛んでした。当時の戦争は馬に乗った騎士か、歩いて敵陣に乗り込む歩兵かどちらかです。もちろん馬に乗った騎士の方が強いに決まってますけど、馬の数も限られているし騎士の数も少なかったので歩兵は重要な戦力でした。そのため歩兵の陣列の組み方や動き方の戦術が多数考えられました。陣列のフォーメーションが勝利へのカギでした。そこで登場するのがドラム隊です。

ドラム隊は行進のテンポを合わせる事と疲れた歩兵たちの士気を高めるという役目もありましたが、重大な任務は作戦や戦術を歩兵たちに伝えることでした。作戦や戦術によって行進の陣列のフォーメーションが変わるからです。戦争中は敵の出方によって作戦がころころ変わるものです。その度にドラム隊は合図のフレーズを叩いて次のフォーメーションを歩兵たちに伝えるのです。つまりドラムの1つ1つのフレーズが暗号になっていたのですね。そのフレーズが発展したものが「ルーディメンツ」です。

レギュラーグリップの歴史

軍隊ドラム

上の写真を見てください。行進の時にスネアドラムはストラップで肩から掛けて演奏します。するとどうしてもスネアドラムは左側が上がって傾いた形になります。これではドラムが叩きにくいですよね。そのために考え出された握り方がレギュラーグリップです。レギュラーグリップは「トラディショナル・グリップ」ともいいます。

レギュラーグリップ

80年代くらいまではまだドラマーは必ずレギュラーグリップでという風潮がありました。もちろんそんな風潮には関係なく特にロックドラマーはマッチドグリップでしたが、一般的にはまずレギュラーグリップは必須という風潮でした。音大やドラム教室でもレギュラーグリップをまず教えました。というか先生がレギュラーグリップでしか教えられなかったのではないかと思います。
今では音大でもドラム教室でも特にこだわりなくどちらでも構わないという風潮になっているようです。

どちらが有利?

それではレギュラーグリップとマッチドグリップとどちらが有利なの?という話ですが、結論からいうとどちらでもOKです。

人それぞれレギュラーグリップの方がカッコいいと思う人もいればマッチドグリップの方が好きという人もいると思います。好きな方を選べば大丈夫です。

人によってはマッチドグリップの方がパワーが出るとかレギュラーの方が細かいフレーズに有利だとか言う人もいますがそれは練習次第でどちらも同じように叩けるようになります。
自分がカッコいいと思った方を選べばいいのです。

マッチドグリップの方が融通が利く

だだそれでもやはりほとんどの人がマッチドグリップを勧めると思います。なぜならマッチドグリップの方が他の楽器にも融通が利くからです。

例えばラテン音楽でよく使う「ティンパレス」はやはりマッチドグリップで叩きます。

ティンパレス

クラシックでよく使われる「ティンパニー」もマッチドグリップですね。

ティンパニー

あと「マリンバ」「グロッケン」「ビブラフォン」などの鍵盤楽器のマレットはすべてマッチドグリップです。

マリンバ

クラシックをやる人は確実にマッチドグリップか有利ですね。

ドラムをレギュラーグリップで叩けるようになっても、今度はティンパニーやマリンバをマッチドグリップでマスターしなければいけないとなると二度手間ですよね。

それとよく使う奏法にクローズドリムショットというのがあります。スティックをスネアドラムの上に横に置いてスティックをリムに当てて音を出す奏法です。

クローズドリムショット↓

クローズドリムショット

このクローズドリムショットはマッチドグリップに近い持ち方をするのでクローズドリムショットのすぐあとにレギュラーグリップに持ち替えるのはかなり大変です。なのでクローズドリムショットのすぐあとはマッチドグリップで演奏せざるおえません。

そうなるとやはりマッチドグリップが有利ということになりますね。

でもやはりレギュラーグリップの方がカッコいいしと、悩みはつきません。

ジャズの人はやはりレギュラーグリップに憧れますよね。

何故ってジャズの偉大なドラマーはみんなレギュラーグリップですから。

そんなこんなを吟味しながらグリップ選びをしたください!

ちなみにマッチドグリップには3種類のグリップがあります。

1.ジャーマングリップ

手の甲を真上にする奏法です。

2、フレンチグリップ

親指を真上にする奏法です。

3.アメリカングリップ

ジャーマングリップと、フレンチグリップの中間的な奏法です。

動画

マッチドグリップとレギュラーグリップでの演奏を動画にしてみました。参考にしてください!

マッチドグリップでスネアを叩く動画  ↓

レギュラーグリップでスネアを叩く動画

マッチドグリップでドラムセットを叩く動画

レギュラーグリップでドラムセットを叩く動画  ↓

最後まで見ていただきありがとうございました!