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ドラムが早く上手くなる為に必要な8つのこと
さあドラムを始めよう!と決意しても、
じゃあ何から始めたらいいの?
ドラムが上達するには闇雲に叩いていてもダメです。
僕も「とにかくガムシャラにやっていればいつかは上手くなれるはず」と思っていましたがそれではやはりダメでした。
「やってもやっても上手くなれない!」
「もう嫌になっちゃった!」
なんていうことにならないように
「ドラムが早く上手くなるために必要な8つのこと」を提案します。
これは「練習しなくても上手なれる」とはもちろん違います。
やはり努力は人一倍必要です!
練習しなければ上手くはなれません!
しかしいくら練習しても努力しても間違ったやり方をしていては逆効果です。
正しくてしかも上達への近道への練習法をお教えします!
1. いろんな音楽を聞く
好き嫌いに関係なく聞く
自分の好きな音楽・好きなアーチスト・好きな曲、人それぞれにあると思います。
それは凄く大事なことです。
あの曲をカッコよく叩けるようになりたい!
あの人みたいにカッコよくドラムを叩きたい!
それはとてもとても大事だしいつまでも大切にしなければいけない想いです。
それがあるから頑張って上手くなろうというモチベーションが保てるのですから。
しかしそれだけを聴いていてもダメです。ドラムが上達する為には好き嫌いに関係なくいろんな音楽を聴く事が大切です。
ロックが好きだからといってロックばかり聴いていてはダメです。
もし「自分はロックドラマーなんだからロック以外の音楽は聴かなくていい」と思っている人がいたらその人は懐の狭い自分よがりなドラマーになってしまうでしょう。そしてせっかくの自分の才能を自分で潰してしまうことになります。
ロックが大好きならその気持ちを大切にしつつ、ジャズやラテンやJ-POPやクラシックを聴いてみましょう。必ず何かの発見がそこにはあるはずです。
他のいろいろなジャンルの曲も尊重して聴くことはあなたを懐の広い人の心を引きつける素晴らしいドラマーになるための入り口です。
ジャズが大好きな人、ポップスが大好きな人、クラシックが大好きな人、その他どんな人も同じです。自分があまり好きではないジャンルの曲やあまり馴染みのないジャンルの曲もいろいろと聴いてみることをおすすめします。
ドラム以外の楽器もよく聞く
ドラムの音ばかりを聴かないで他の楽器がどんな演奏をしているのかをよく聴く事が大切です。
ギターはどんな音使いでどんな風に弾いているのか、ベースはどうかキーボードはどうか、注意深く聴いてみましょう。自分以外の楽器がどんな演奏しているかを知る事はとても大切です。バンドのみんながどんな演奏をしているのかがわかっているのかわかっていないのかでドラマーの善し悪しが大きく変わります。それがわかってくれていると「このドラマーはわかってくれてるなー」とギタリストは思うでしょう。「このドラマーと一緒にやると楽しいなー」とベーシストは思うでしょう。「このドラマーとまた一緒のやりたいなー」と思うかもしれません。
音楽は会話ですから自分の話ばかりしないで人の話をよく聞くことが大切なのです。
特にドラマーはバンドのまとめ役であり指揮者と同じです。普段からバンド全体の音を聴く耳を養っておきましょう!
自分ならこうすると考えながら聞く
人の演奏を聴いてそれをコピーして同じように叩けるようにすることは自分の技術の向上にとても大事なことです。しかし、音楽は自分を表現するアートな世界ですから人のまねばかりをしていてはいけません。ある程度ドラムのことや音楽のことがわかってきたら、自分のオリジナル性を追求することにもがんばりましょう。
ある曲やあるフレーズを聴いた時に感じ方は10人いたら10人がそれぞれに違うはずです。実際にそうするかどうかは別として、「自分ならここはこうする」と考えながら音楽を聞くことで自分の中のオリジナリティが開花していき、また鍛えられてもいきます。
出来るだけ人と違う風にやろうと考える必要はありません。それはまたオリジナリティとは別の話になってきます。とにかく自分の素直な心を大切にしながら「自分ならどうするだろう」と自問自答しながら音楽を楽しむことも上達への近道です。
2. メトロノームを使う
メトロノームに合わせる
練習をする時には必ずメトロノームを使いましょう。
メトロノームに合わせて叩けるようになる事はとても大事なことです。そしていきなり早いテンポで始めるのではなくてゆっくりのテンポから少しずつメトロノームに合わせて早くしていきましょう。
メトロノームの音をバンドの音と思って練習
慣れてきたらメトロノームの音をベースだと思ったりギターだと思って練習しましょう。
メトロノームに合わせていると思わないで、ベースやギターやボーカルと合わせているつもりになって練習しましょう。普段の練習の時からそういう意識で練習しているとバンドと一緒にやる時にしっかりみんなと合わせることが楽に出来るようになります。
想像力をフル回転
どんなに簡単なフレーズを練習する時でもメトロノームをバンドと思って、そしてバンドと一緒にお客さんの前で演奏しているつもりで練習しましょう。想像力をフルに発揮します。そのあなたの想像力を使った練習がまさに実戦的な練習だし早く上達する為の1番の近道なのです。
いつでも本番のつもりで練習しましょう!
3. 練習台でも練習する
出来るだけ本物のドラムセットで練習
いつでもドラムセットで練習ができる環境の人はなかなかいないと思います。ドラムは大きな音の出る楽器ですから仕方がありません。でも出来るだけ本物のドラムセットで練習できるように工夫しましょう。いつもゴムの練習台や電子ドラムだけで練習していてはいざ本物のドラムセットを叩いた時に戸惑ってしまって実力が発揮できません。
音楽スタジオを利用したり公共の施設を利用したり、もし自分のドラムを持っていたら公園や河原に持っていくとかいろいろと工夫して、生のドラムの感触をしっかり体に覚えさせることが大切です。
音楽スタジオや公共利用施設の利用の仕方はこちらを参考に
↓
練習台での練習は大事!
生のドラムセットで練習することはとても大事です。
しかし練習台での練習もやはり大切です。本物のドラムだと音がよく響くので上手くなったような気になれて気持ちよく練習が出来るでしょうし、充実した練習が出来た気になれます。
しかし生のドラムでの練習だけではダメです。シビアなスティックコントロールの練習をするにはゴムの練習台で練習することは大切なことです。
木の音を感じる
練習台は出来るだけ硬くてよく跳ねる物を選びましょう。スティックを出来るだけよく跳ねさせるようにいつも心がけて練習します。
スティックは軽く握ります。手のひらの中でスティックがぐらんぐらんと動くような感覚です。
試しに強く握った時と軽く握った時の音の違いを比べてみましょう。ゴムの硬めの練習台を叩いて叩きくらべてみてください。
軽く握って叩くとスティックの木の音がするはずです。木の素材によってはコツンコツンといい音がするはずです。出来るだけスティックを練習台に跳ねさせるようにしていい音ががすることを楽しんでみましょう。
今度はスティックを強く握って叩いてみます。どうですか?さっきのような木のいい音はしませんね。
この違いを感じることがドラム上達への近道なのです。
生のドラムだけの練習ではこの感じはわかりにくです。ただし生のシンバルを叩いた時には感じることが出来ます。シンバルは硬くてよく跳ねるからです。
先ほど感じた練習台を叩いて木の音がするという感覚をしっかりと覚えておいてから生のドラムを叩いてみるとドラムが凄く良く鳴っているのに気がつくはずです。
もう一度書きます。
1. よく跳ねる練習台を使う
2 軽く握る
3. スティックを練習台によく跳ねさせる
4. 木の音を感じる
5. その感覚を忘れないで生のドラムを叩く
どうですか?感じられましたか?
跳ねないところでも練習する
その感覚に慣れてきたら今度は跳ねない練習台でも練習してみます。マクラや座布団でも構いません。出来るだけ跳ねないところで練習します。跳ねないけれど、スティックを軽く握って跳ねてる時の感覚を思い出しながら練習します。
少し難しいかもしれませんが、これがドラムが早く上達する大きなコツです。
4. 毎日少しでもいいので必ず練習する
仕事や勉強でなかなか練習が出来ないのはドラマーに限らずミュージシャンみんなの悩みではないでしょうか?ましてドラムの練習は場所を選びます。生のドラムはとにかく音が大きいのでスタジオを借りたりドラムを大きな公園や河原に運んだりと大変です。練習台だって家の中だとやはりかなり響きます。みなさんいろいろと工夫して頑張っていることと思います。
ドラマーの筋肉をつける
ドラマーはある意味アスリートですので運動選手のように筋肉や体力を使います。毎日鍛えていかないとすぐに身体は元に戻ってしまいます。1週間に1回頑張って長時間の練習をしたとしてもあとの6日間何もしなければまた振り出しです。またジョギングしたり筋力トレーニングをするのは身体全体の筋力アップの為には大切なことですけど、ドラムを叩くための筋肉はドラムの練習でしか鍛えられません。
毎日少しでもいいので練習しましょう。そしてドラムを叩くための筋肉をつけていきましょう。
5. 基本練習をしっかりと
ドラムの基本練習は単調でつまらないかもしれません。それにすぐに結果が出るわけでもありません。曲に合わせて叩いたり派手なフィルインの練習をしたりしていた方が楽しいし充実感があるかもしれません。上達したような気になれるかもしれません。しかし長い目で見れば地道な基本練習をしないと上達しません。
基本練習とは
ではどんな基本練習をすればいいのかについてはこのブログでどんどんお伝えしていきたいと思いますが、大きく分けて3つあります。
最初からあまり難しいことはしないで簡単なことをていねいに、1つ1つの音を大切にして練習するようにしましょう。
1. 4分音符・8分音符・16分音符・3連符とそのシンコペーションをメトロノームに合わせて叩く、スティックコントロールの練習。
2. 4分音符・8分音符・16分音符・3連符とそのシンコペーションをメトロノームに合わせて手足のコンビネーションで練習。
3. 8ビート、16ビート、シャッフル等々のいろいろなリズムの練習。
この3つを遅いテンポから少しずつ早くしていき、根気よく練習しましょう。
そして慣れてきたら次のステップに進みましょう。
次のステップとは、
・ダブルストロークやパラディドルなどのルーデイメント
・フィルイン
・4ウェイ
・・・・等々
次のステップにいったからといって
基本練習をやめてもいいというわけではありません。ドラムをやっている限りずっと基本練習をやり続けます。どんなに忙しい一流のミュージシャンでも必ず毎日基本練習をやっています。それだけ基本練習は大切ということです。
6. 歌いながら練習する
ドラマーに必要なのは歌心
ドラムは叩けば誰にでも音が出せます。そして叩き方によっては素晴らしい音楽にもなれば耳をふさぐような騒音にもなります。ドラムの音を騒音にしない為に必要なものは何か、それは歌です。叩く人に歌の心があればどんなに爆音であっても人の心を動かす音楽になるでしょう。もし叩く人に歌の心がなければどんなにテクニックがあっても聞いている人の心には届きません。普段の練習の時からそのことを常に意識して練習しましょう。
簡単な練習台での練習の時でも歌を歌いながら練習する事をお勧めします。何でもいいのです。自分の好きな曲を歌いましょう。鼻歌でもハミングでも大丈夫です。歌いながら演奏する癖を練習の時からつけておくことは大切なことです。
曲ではなくて、いま練習しているリズムを歌うのもいいことです。リズム練習の時「タカタッタンタン・タタッタタン」とか8ビートを叩きながら「ツツタツ・ツツタツ」なんて歌いながら叩くのもいいですね。
特殊な場合を除いてドラムはメロディもないしハーモニーもないので他の楽器以上に常に心に歌を感じながら演奏するようにしましょう。
その事を意識して練習することが上達への近道になります。
7. ドラムがないときでも練習
素振り
もしスティックを持つ時間が少しでもあればスティックを持って素振りするだけでもかまいません。素振りで手首の強化や指の強化がかなりできます。
もし叩くことが可能なら膝を叩いたり雑誌や座布団を叩いたりするのもいいでしょう。
スティックを持つ時間がない時も練習はできます。スティックを持ったつもりで手首や指を動かします。例えば親指の先と人差し指の先を付けて残りの指を素早く開いたり閉じたりする事で指の筋肉が鍛えられます。少しの時間でも続けてやると筋肉が鍛えられてるのがよくわかります。
足も鍛えましょう
座っていても立っていても大丈夫です。かかとを地面につけたままつま先を上下に動かします。かかとをつけたままベースドラムを叩くのと同じ動きですね。足首とスネのあたりが鍛えられているのがわかるはずです。この練習はかなりきついですが、ベースドラムやハイハットのペダルを早く踏めるようになる為の効果的な練習方法です。
楽器がなくてもスティックがなくても自分なりに工夫して必ず毎日ドラムの練習をすることを心がけましょう。それがドラム上達への近道なのです。
8.練習を必ず録画か録音
どんな簡単でシンプルな練習も必ず録画か録音をして確認しましょう。できればワンフレーズ練習したら録画してすぐ見る。またワンフレーズ練習したら録画してすぐ見る。これを繰り返します。1つ1つの練習を必ず確認してダメならやり直してまた録画して見てOKなら次へいくようにします。教則本の練習課題をずっとやってできたつもりになって「今日はよく練習したなぁ〜」って満足していてはダメです。それでも少しは手足が動くようになり少しは上達したような気になれるかもしれません。しかしそれではダメです。せっかく練習するのだから細かいところまでしっかり身につけていきましょう。やっている時はできているような気にりますけど実はできていないことの方が多いのです。メトロノームの音や音源としっかり合っているか?フォームはどうか?アクセント強弱は大丈夫か?などなど。しっかりチェックして確認します。
特にアクセントは自分ではしっかりやっているつもりでも相当強弱をしっかりつけないと聴いている人に伝わりません。
聴衆に自分の演奏がどうゆう風に聴こえているかを頭の片隅で必ず考えながら演奏しましょう。それが実戦練習へとつながりますね。
上達してくるといろんな表情をドラムで出すことができるようになります。スティックのちょっとした持ち方の違いや力の入れ具合や抜き具合によって音の表情が変わってきます。録画や録音しながら練習しているとそういう違いに敏感になります。「このフォームだとこんな音がするけど少しフォームを変えると音の表情
がこういう風に変わるんだなぁ〜」とかいろいろ試してみることもできますね。「ではこんな叩き方だとどうな音がするかな?」とか、録画や録音しながら研究することも大事です。
自分の演奏がどんな音をしているのかを常に知っておくことはミュージシャンにとって最も大切なことです。
そのためにも練習の時に録画か録音を必ずしましょう。
大事な事なのでもう一度書きます。
1.どんな簡単でシンプルな練習も必ず録画か録音をして確認する。
2.ワンフレーズの練習を録画か録音してすぐ確認、そしてまたワンフレーズ練習したら録画か録音してすぐ確認。これを繰り返します。
3.録画か録音を確認してダメならすぐに修正する。修正してOKなら次に進む。
練習を録画・録音することはドラム上達への1番の奥義です。自分なりに工夫して試してください。
まとめ
“ドラム上達のための8つのこと”お役に立ちましたか?
テクニックをつける事は大事ですが音楽から離れてしまうと何の意味もありませんし上達もありません。いい音楽を表現するための練習や演奏だという事を忘れないことが1番の上達法かもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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