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エイトビートや16ビートが少し叩けるようになったら、もっといろいろな奏法やフレーズを知りたくなりますよね。
そんな声にお応えして今回はベースドラムの「ダブルキック奏法」について2回に分けて解説します。
今回は第1回目「ダブルキック奏法の3種類/基本編」
そして次回第2回目は「ダブルキック奏法の実戦編」です。
ダブルキック(Double Kick)奏法とは
ダブルキック(Double Kick)奏法とはベースドラムを続けて2回の連打をする奏法です。
今回は素早く2連打するダブルキック奏法のやり方を3種類紹介します。
- アップ・アンド・ダウン奏法(UP&Down)
- 横スライド奏法
- 縦スライド奏法
それではこの3種類のダブルキック奏法を順番に解説していきます。
ベースドラムの奏法についてはこちらの記事を参考にどうぞ
1.アップ・アンド・ダウン奏法 (UP&Down)
まず初めに紹介するダブルキックの奏法はアップ・アンド・ダウン奏法です。
略してアップダウン奏法とよく言われています。
手のストロークにもアップやダウンという奏法がありますが足にもアップダウンの奏法があります。
スタート・フォーム
まず力を抜いて足をペダルにまっすぐ置きます。
ベダル・プレートの上から4/1くらいのところに右足裏の付け根を置き、かかとをほんの少しだけ上げます。
ペダルのビーターがドラムの打面に着いている状態です。
これがスタートアップの状態です。
① アップ奏法
スタート・フォームの位置から足首のスナップを利用してペダルを蹴り上げ、1打目を打ちます。
この動きがアップ奏法です。
足を上に蹴り上げながらキックするのがコツです。
イメージとしては、跳び箱の踏切台を蹴り上げる時の感覚です。
ペダルが着いているのは足の裏の指の付け根のところです。
かかとはスタート・アップの時より少し上がっています。
だいたいの目安としては、スタート・アップの時が1cmくらいでアップ奏法の直後では3cmくらいでしょうか。個人差もありますのでかなりアバウトな数字です。
この時もペダルのビーターがドラムの打面に着いている状態です。
また、足はペダルから離れないようにします。
②ダウン奏法
アップ奏法直後の状態からそのまますぐに足の重さを利用して足を落とし、2打目をキックします。
この動きがダウン奏法です
そして、この時スタートと同じフォームに戻ります。
スタートと同じようにペダルのビーターがドラムの打面に着いている状態です。
アップ・アンド・ダウン奏法はこの「①アップ奏法→②ダウン奏法」を続けて行う奏法のことです。
動画
動画にもしましたので確認してみてください
↓
2. 横スライド奏法
2つ目に紹介するダブルキックの奏法は足をペダルの上で横にスライドしながらキックする奏法です。
①1打目
まず1打目はペダルの右下をキックします。
ペダルのビーターがドラムの打面に着いている状態です。
かかとはほんの少しだけ上がっていますが、あまり高くはあげません。
写真を見ればわかると思いますが、かかとはほんの少し右外側に向いています。
②2打目
そして2打目はペダルの左上をキックします。
1打目の右下からこんどは左上に斜めに足を移動しながらキックします。
写真を見ればわかると思いますが、この時かかとは左側に向いて少しひねるようにします。
横スライド奏法とは、「①ペダルの右下→②ペダルの左上」と移動しながらキックする奏法です。
動画
動画にもしましたので確認してみてください
↓
3. 縦スライド奏法
3つ目に紹介するダブルキック奏法は足をペダルの上で縦にスライドしながらキックする奏法です。
①1打目
まず1打目はペダルの真ん中あたりに足の裏の指の付け根がくる位置でキックします。
普段の演奏の時よりかなりペダルの下の方でキックする感覚ですね。
キックした時、ペダルのビーターがドラムの打面に着いている状態です。
また、足はペダルから離れないようにします。
②2打目
そして2打目はペダルの上の方に足の裏の指の付け根がくる位置でキックします。
1打目のペダルの真ん中からこんどは上の方に足を移動しながらキックします。
また、キックした時、ペダルのビーターがドラムの打面に着いている状態です。
また、足はペダルから離れないようにします。
縦スライド奏法とは、「①ペダルの真ん中→②ペダルの上部」と移動しながらキックする奏法です。
動画
動画にもしましたので確認してみてください
↓
まとめ
3種類のダブルキック奏法はいかがでしたか?
参考になりましたか?
この3種類のうちどの奏法を使うかは個人の好みです。
全てのやり方を試してみて自分に合った奏法をみつけましょう。
また状況によって使い分けるのもいいですね。
今回のアップダウン奏法では「アップ→ダウン」の順での奏法を紹介しましたが、「ダウン→アップ」の順でも大丈夫です。
また今回の横スライド奏法では「右下→左上」のスライドで紹介しましたが「左下→右上」のスライドでも大丈夫です。
また、今回の解説ではペダルのビーターとドラムの打面が必ず着いているようにと説明しています。しかし、ペダルのビーターとドラムの打面を当たった瞬間に離す奏法もあります。
ビーターと打面が着いていると少しミュートがかかったようになり音が締まりタイトなリズムを出しやすいです。
またビーターと打面を当たった瞬間に離すことによってミュートがかからず自然な明るい音になります。
どちらも試してみて状況によって使い分けることができればとてもいいと思います。
次回は第2回「ダブルキック奏法の実戦編」です。
お楽しみにどうぞ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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