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8ビートが少し叩けるようになったら次は応用編もいろいろ知りたいですよね。
そんな声にお応えして、今回はクローズド・リムショットについてとクローズド・リムショットを使った8ビートの基本パターンです。
クローズド・リムショット
クローズド・リムショットとは
1. 左手でスティックを持ちます。普段叩く時とは逆の、スティックの細い方を人差し指と親指でつまむようにして持ちます。
2. そのまま手のひらをスネアドラムの皮の真ん中あたりに付けます。
3. スティックの太い方の先から2〜3センチくらいのところにスネアのリム(縁)を上から当てます。
4. スティックの細い方の先(チップといいます)を支点にしてスティックの太い方でリムを叩いて音を出します。この時、手のひらでスネア・ドラムの皮を押さえておいてミュートをします。
文章ではちょっとわかりにくいですね。
写真はこちらです
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動画にもしてみました
参考にしてください
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どうですか?クローズド・リムショットのやり方がわかりましたか?
いい音がする場所を探す
良い音がするスティックとリム(ドラムの縁)のあたる場所やスティックの角度を自分でいろいろと研究してみましょう。
ほんの数ミリ動かすだけで音が違います。
スティックをリムにあてる場所を少し変えてみたり、持つ場所を長くしたり短くしたりしていい音がする場所を探します。
最初はサッと一発でスティックをいい場所いい角度にもってくるのが難しいかもしれませんが、慣れてくるとサッと一発でいい音が鳴らせるようになります。
何度も練習していい音を出すコツをつかみましょう!
クロス・スティックともいいます
クローズド・リムショットはクロス・スティックともいいます。
しかしクロス・スティックという呼び方はスティックどうしを叩き合わせて音を出す奏法の時にも使いますので少しまぎらわしいですね。
スティックどうしを叩き合わせて音を出す奏法のクロス・スティックは主にマーチング・ドラムの時に使います。マーチング・ドラムとは行進するときに演奏するドラム演奏のことです。
どんなときにクローズド・リムショットを使う?
ではどういう場面でクローズド・リムショットを使うのでしょうか。
1. 小さい音でリズムを叩きたいとき
静かな曲やバラードなどでは2拍目4拍目をクローズド・リムショットに することが多いです。
例えば曲の始まりのイントロ部分やAメロは2拍目4拍目のアクセントをクローズド・リムショットにして静かに演奏して、サビの部分で盛り上がってきたら2拍目4拍目のアクセントをスネア・ドラムでガツンと演奏して盛り上げる。という風にクローズド・リムショットとスネア・ドラムをうまく使い分けます。
ドラムにとって音の強弱は1番大切です。ドラムの音の強弱の付け方がその曲の音の強弱や抑揚を決定します。
クローズド・リムショットとスネア・ドラムをうまく使い分けて抑揚のある表情豊かなドラミングを心がけましょう。
*クローズド・リムショットを使ってシャッフルの曲を演奏してみました。
参考にしてみてください
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2. ラテン音楽のパーカッション風に
もう1つのクローズド・リムショットの使い方は、ラテン音楽で使うクラベスという楽器の代わりに使うやり方です。クラベスは日本語でいうと拍子木ですね。
これがクラベスです
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ブラジル音楽ボサノバ(Bosaa Nova)
クローズド・リムショットの音はクラベスの音によく似ているので、ブラジルのボサノバなどラテン音楽の演奏でよく使われます。
*クローズド・リムショットを使ってブラジル音楽のボサノバを演奏してみましたので参考にしてみてください。
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* ボサノバをクローズド・リムショットとブラシを使って演奏してみました。
こちらも参考にしてみてください。
ブラシはジャズやカントリ—の演奏でよく使いますがボサノバでの演奏でもよく使います。
ブラシの音がラテン・パーカッションのシェーカーのような音に聞こえますね。
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クローズド・リムショットを使った8ビートの基本パターン
ハイハットとスネアドラムを使ったエイトビートはこちらで解説しています
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ライドシンバルとスネアドラムを使ったエイトビートはこちらで解説しています
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今回は7つのベースドラムのパターンをクローズドリムショット・ハイハットシンバル・ベースドラムの組み合わせで演奏してみます。
まずクローズド・リムショットだけで演奏してみましょう。
楽譜にするとこうなります
▲のマークがクローズド・リムショットです
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8ビート/クローズド・リムショット
動画はこちらです
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1. パターン 1
まず最初のパターンは基本中の基本、1拍目と3拍目にベースドラムがきます。2拍目と4拍目はお休みです。とてもシンプルなパターンで、ドラムはあまり主張せず曲やメロディを引き立たせるパターンです。
楽譜にするとこうなります。
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8bビート/パターン1の楽譜
* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画はこちら
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次に両手両足のトータルで演奏してみましょう。
動画はこちら
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2. パターン2
次のパターンは、1拍目は4分音符・3拍目は8分音符が2つ・2拍目と4拍目はお休みです。
ロック色の強いパターンです。
楽譜にするとこうなります。
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8ビート/パターン2の楽譜
* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画を参考にしてみてください
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次にトータルで演奏してみましょう。
動画を参考にしてください。
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3. パターン3
3つ目のパターンは1拍目に4分音符・2拍目の裏に8分音符・3拍目に4分音符・4拍目はお休みです。
楽譜にするとこうなります
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* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
このパターンは安定感のあるリズムです。
2拍目裏の8分音符が次の3拍目の4分音符への助走のようになっていて少し丸みを持たせています。この2拍目裏の8分音符のおかげで説得力のあるどっしりとしたリズムになっています。
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画を参考にしてください。
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次にトータルで演奏してみましょう。
動画を参考にしてください
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4. パターン4
4つ目のパターンは1拍目4分音符・2拍目裏8分音符・3拍目4分音符・4拍目裏8分音符です。
このパターンは「サンバ」や「ボサノバ」でよく使われるパターンです。ブラジル音楽でよく出てくるパターンで、特に早く演奏したときには「サンバ・パターン」と言われることもあります。
楽譜にするとこうなります
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* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
2拍目裏と4拍目裏の8分音符が次の4分音符へのジャンプのための踏み台のステップのようになっていて、リズムのうねりが小気味よくグルーブしています。
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画を参考にしてください。
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次にトータルで演奏してみましょう。
動画を参考にしてください。
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5. パターン5
5つ目のパターンはどっしりというよりも浮遊感を楽しむようなリズムです。
1拍目に4分音符・2拍目裏に8分音符・3拍目裏に8分音符・4拍目はお休み。
楽譜にするとこうなります
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* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
このパターンは拍の頭に来ている音が1つしかないのでどうしても曲の土台となるような安定感はあまりありません。しかし疾走感があり気持ちのいいスピード感を楽しめるリズムです。
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画を参考にしてみてください
↓
次にトータルで演奏してみましょう。
動画を参考にしてください。
↓
6. パターン6
6つ目のパターンは主にラテンのリズムの時によく使われるパターンです。
1拍目に4分音符・2拍目裏に8分音符
・3拍目はお休みで・4拍目に4分音符です。
楽譜にするとこうなります
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* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
3拍目の休みが強力な浮遊感を生み出しています。そして4拍目の4分音符が次の小節への長い助走のようになっていてワクワク感を感じさせます。
このパターンはキューバ系のラテン音楽の基本パターンで「クラーベ・パターン」と言われることもあります。
また「ニューオーリンズ・ファンク」にもよく登場するリズムでもあります。
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画を参考にしてみてください
↓
次にトータルで演奏してみましょう。
これも動画を参考にしてみてください
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7. パターン7
このパターンは2小節で1つのパターンになっています。2小節パターンといいます。
最初の小節ではまず1拍目に4分音符・2拍目はお休み・3拍目に8分音符が2つ・4拍目はお休み。これはパターン2と同じですね。そして2小節目では1拍目に4分音符・2拍目裏と3拍目裏と4拍目裏に8分音符です。
楽譜にするとこうなります
↓
* HHはハイハット・シンバルの略です
* BDはベース・ドラムの略です
*Rimはクローズド・リムショットの略で、▲のマークがクローズド・リムショットです
2小節パターンということでリズムの表情が大きく広がりました。1小節目ではロック色の濃いいどっしりとしたリズムで次の2小節目では裏拍の続く浮遊感のあるリズムです。「どっしり→浮遊感→どっしり→浮遊感」という落ち着きのないリズムですが、そこには聞き手の想像力をかきたてる奥の深さが感じられます。
まずはベースドラムだけで演奏してみましょう。
動画を参考にしてみてください
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次にトータルで演奏してみましょう。
これも動画を参考にしてみてください
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まとめ
以上、7つの基本的なベース・ドラムのパターンをクローズド・リムショットを使って紹介しました。
いかがでしたか?
2拍目4拍目のアクセントをスネア・ドラムとクローズド・リムショットとうまく使い分けてドラムの表現力をアップしましょう!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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