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ドラムを始めて8ビートや16ビートが叩けるようになるともっといろいろなリズムやフレーズを知りたくなりますよね。
そんな声にお応えして今回は「3連符」と「3連符のアクセント」について紹介します。
長くなりますので3回に分けてお話しします。
今回は第1回「3連符アクセント その1」
です。
となります。
3連符とは
まず3連符とは何かについてお話します。
1拍の長さを細分化します。
① 1拍を1つの音符で表すと4分音符になります
② 1拍を2分割すると8分音符が2個になります
③ 1拍を4分割すると16分音符が4個になります
④ そして、1拍を3分割すると8分音符が3個になります
でもただ8分音符を3個書いただけでは2分割した時の8分音符と紛らわしいので、3つの8分音符を1つにくくって、その上か下に数字の「3」を書きます。
1拍を均等に3つに分けるという感覚は今までなかったかもしれません。
これを機会に3連符の感覚をしっかり身につけておきましょう。
アクセントとは
アクセントとは、その音符を強く演奏することです。
音符にアクセントをつけることで音に抑揚をつけたりスピード感をもたせたりすることができます。
アクセントの記号はこれです
↓
<
この記号がついている音は大きく叩きます。
3連符でのアクセント
まず基本的な3連符でのアクセントを3つ紹介します。
3つのアクセント基本形
3つの8分音符のそれぞれの音にアクセントをつけていきます。
1. 3つの8分音符のうちの1つ目にアクセントをつけます。
2. 3つの8分音符のうちの2つ目にアクセントをつけます。
3. 3つの8分音符のうちの3つ目にアクセントをつけます。
この3つが3連符アクセントの基本形です。
次に3連符アクセントを解説していきますが、その前にシングルストロークについてのおさらいです。
この以下の4つのシングルストロークはドラムの上達にとっても、スムーズなドラミングをする為にもとても大切なことなのでぜひ覚えておいてください。
4つのシングルストローク
以前の記事で4つのシングルストロークについて説明しました。
4つのシングルストロークとは
1. ダウンストローク
2. アップストローク
3. タップストローク
4. フルストローク
の4つです。
4つのシングルストロークについての以前の記事はこちらです。
ぜひ参考にしてください
4つのシングルストロークを復習すると
1. ダウンストローク→ 高い位置から叩いて低い位置で止めるストローク。
大きな音を出して次に小さな音を出す時に使います。
2. アップストローク→ 低い位置から叩いて高い位置で止めるストローク。
小さな音を出して次に大きな音を出す時に使います。
3. タップストローク→ 低い位置から叩いて低い位置で止めるストローク。
小さな音を出して次にまた小さな音を出す時に使います。
4. フルストローク→ 高い位置から叩いて高い位置で止めるストローク。
大きな音を出して次にまた大きな音を出す時に使います。
アクセントをつける時にこの4つのストロークをうまく使い分けることによってスムーズで合理的な演奏をすることができます。
4つのストロークをアクセントに利用
次にこの4つのストロークを使って9つのフレーズを紹介します。
少し長くなりますので3回に分けて紹介します。
今回第1回目はフレーズ1〜3を、
次回第2回目はフレーズ4〜6を、
そして第3回目はフレーズ7〜9紹介します。
まず4つのストロークの記号はこちらです。
覚えておいてください。
ダウンストローク = D ( Down )
アップストローク = U ( Up )
タップストローク = T ( Tap )
フルストローク = F ( Full )
1. アクセントなしフレーズ
まずアクセントなしのフレーズから紹介します。
楽譜はこちらです
↓
R=右手 (Right Hand)、L= 左手 (Left Hand)
3連符では1拍が奇数割になりますので、拍の最初にくる手順が1拍ごとに右→左→右→左と入れ替わります。
動画にもしましたので参考にそうぞ
↓
アクセントなしの動画
2. 1拍目と3拍目の、3連符1つ目にアクセントを入れたフレーズ
まず最初に紹介するフレーズは、1拍目の3連符1つ目と3拍目の3連符1つ目にアクセントを入れたフレーズです。
以下、4つのストロークの使い方です。
・1打目(右)のアクセントは大きな音を出すストロークなのでダウンストローク
( D )です。右手で叩く次の3打目の音が小さい音なので低い位置で止めます。
↓
・2打目(左)・3打目(右)・4打目(左)はタップストローク( T ) です。
↓
・5打目(右)は小さい音を叩き、そのあと次の7打目(右)のアクセントを叩く準備のために高い位置で止めてセットアップします。つまりアップストローク( U )です。
↓
・6打目(左)はタップストローク( T ) です。
↓
・7打目(右)はアクセントで、大きな音を出すストロークなのでダウンストローク
( D )です。右手で叩く次の9打目の音が小さい音なので低い位置で止めます。
↓
・8打目(左)・9打目(右)・10打目(左)はタップストローク( T ) です。
↓
・11打目(右)で小さい音を叩き、そのあと次の小節1拍目のアクセントを叩く準備のために高い位置で止めてセットアップします。つまりアップストローク( U )です。
↓
・12打目(左)はタップストローク( T ) です。
つまり、このフレーズでは
ダウンストローク( D ) → タップストローク( T ) →タップストローク( T ) → タップストローク( T ) → アップストローク( U ) → タップストローク( T )の繰り返し となります。
動画にしてみましたので参考にしてください。
↓
フレーズ1の動画
3. 1拍目と3拍目の、3連符2つ目にアクセントを入れたフレーズ
2つ目に紹介するフレーズは、1拍目の3連符2つ目と3拍目の3連符2つ目にアクセントを入れたフレーズです。
以下、4つのストロークの使い方です。
・1打目(右)はタップストローク( T ) です。
↓
・2打目(左)はアクセントで、大きな音を出すストロークなのでダウンストローク
( D )です。左手で叩く次の4打目の音が小さい音なので低い位置で止めます。
↓
・3打目(右)・4打目(左)・5打目(右)はタップストローク( T ) です。
↓
・6打目は左手で小さい音を叩き、そのあと次の8打目のアクセントを叩く準備のために高い位置で止めてセットアップします。つまりアップストローク( U )です。
↓
・7打目(右)はタップストローク( T ) です。
↓
・8打目(左)のアクセントは大きな音を出すストロークなのでダウンストローク
( D )です。左手で叩く次の10打目の音が小さい音なので低い位置で止めます。
↓
・9打目(右)・10打目(左)・11打目(右)はタップストローク( T ) です。
↓
・12打目(左)は小さい音を叩き、そのあと次の小節の1拍目2打目のアクセントを叩く準備のために高い位置で止めてセットアップします。つまりアップストローク( U )です。
つまり、このフレーズでは
タップストローク( T ) → ダウンストローク( D ) → タップストローク( T ) →タップストローク( T ) → タップストローク( T ) → アップストローク( U ) の繰り返し となります。
動画にしてみましたので参考にしてください。
↓
フレーズ2の動画
4. 1拍目と3拍目の、3連符3つ目にアクセントを入れたフレーズ
3つ目に紹介するフレーズは、1拍目の3連符3つ目と3拍目の3連符3つ目にアクセントを入れたフレーズです。
以下、4つのストロークの使い方です。
・1打目(右)は小さい音を叩き、そのあと次の3打目(右)のアクセントを叩く準備のために高い位置で止めてセットアップします。つまりアップストローク( U )です。
↓
・2打目(左)はタップストローク( T ) です。
↓
・3打目(右)はアクセントで、大きな音を出すストロークなのでダウンストローク
( D )です。右手で叩く次の5打目の音が小さい音なので低い位置で止めます。
↓
・4打目(左)・5打目(右)・6打目(左)はタップストローク( T ) です。
↓
・7打目(右)で小さい音を叩き、そのあと9打目のアクセントを叩く準備のために高い位置で止めてセットアップします。つまりアップストローク( U )です。
↓
・8打目(左)はタップストローク( T ) です
↓
・9打目(右)のアクセントは大きな音を出すストロークなのでダウンストローク
( D )です。右手で叩く次の11打目の音が小さい音なので低い位置で止めます。
↓
・10打目(左)・11打目(右)・12打目(左)はタップストローク( T ) です。
つまり、このフレーズでは
アップストローク( U ) →タップストローク( T ) → ダウンストローク( D ) → タップストローク( T ) →タップストローク( T ) → タップストローク( T ) の繰り返し となります。
動画にしてみましたので参考にしてください。
フレーズ3の動画
まとめ
「3連符」と「3連符のアクセント」についてのお話はいかがでしたか?
3連符のフレーズはシャッフル・ビートや、ジャズやブルースのリズムにおいてとても大切なフレーズです。この機会にしっかりと身につけておきましょう。
アクセントもまた表情豊かなドラミングをするうえでとても大切なテクニックです。
また、アクセントをつけるときにダウン・アップ・タップ・フルの4つのストロークをしっかり意識して演奏することは大切です。
最初は戸惑うかと思いますが、初心者のうちからしっかりとストロークを使ったアクセントをマスターしておくと後になってとても役に立ちます。
今回は第1回「3連符アクセント その1」でした。
第3回目の「3連符アクセント その3」をお楽しみに!
ワンステップ上への上達を目指して地道に頑張りましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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